2020年10月10日

なぜ、「ちば食べる通信」を創刊するのか

食べる通信をご存知でしょうか?

「食べる通信」は、食のつくり手を特集した情報誌と、
彼らが収穫した食べものがセットで定期的に届く“食べもの付き情報誌”です。

僕が初めて食べる通信と出会ったのは、東北食べる通信が創刊した時でした。元々、両親が岩手出身だったこと、また震災の後、少しでも復興の手助けにならないだろうかという想いから、購読を始めて、今も購読を続けています。

震災の時、僕はある宅配寿司チェーンの店長をしていました。前日に配達したお寿司の桶を洗っていた時に地震が起き、あまりの揺れに外に出たら、電線が見たことのない揺れ方をしていたのを今でも覚えています。

震災直後に岩手には戻れず、震災後1年経って岩手に行きました。大船渡、陸前高田、住田あたりに親戚が住んでいて、奥さんとレンタカーを借りて周りました。ナビからは「次の信号を〜」というアナウンスがあっても、信号が無いような状態でした。そして、小学生の時に、おじいちゃんにファミコンを買ってもらったマイヤ(イトーヨーカドーのような感じのスーパーです)が、、、鉄骨だけになっていた姿を見て、なんとも言えない気持ちになり、心の中で東北の復興に少しでも役に立ちたいと強く思いました。「いずれは東北に関わる仕事をしよう」

話の時系列は前後しますが、僕の両親は岩手です、が、僕自身は千葉の松戸で生まれて、育ってきました。大学を出て就職するまで、正直なところ千葉に対しての気持ち、地元愛みたいなものは無かったんじゃ無いかと思います。

就職先は名古屋に本社がある全国展開しているゼネコンでした。本社配属になり、僕の最初の現場は静岡県の清水市でした。2階が事務所で1階が宿舎で、4畳半の部屋に一つの上の先輩と二人で寝泊まりしてました。(2000年ぐらいの話ですw)

離れて初めてわかったのが、「あー地元ってよかったんだ、好きだったんだな」と。。。そこで、いずれは地元に戻って地元に恩返しできる仕事をしたいと思ったのは、離れて少しホームシックになったからかもしれません。

そこから、地元にどうやって貢献すればいいんだろうと考えるようになり、紆余曲折を経て(その辺りはまた別途書きます)独立をすることになりました。最初はゼネコンで現場監督をしてから、転職をして、食に関わるようになり、そこからはずっと食に関わっています。

「食」と「地元貢献」というワードが自分の中で大きくなり、ちょうどそのタイミングで、食べる通信を事業として取り組むことができることを知り、千葉で出来るのかを問い合わせしたのが、2020年の3月末。

そこから今に至るわけですが、千葉は調べてみると実は一次産業がとても盛んな地域であり、とても魅力のある県です。ただ、自分もそうだったように、地元に対しての想い入れがある人が比べることではありませんが、他県に比べるとちょっと弱いような気がしてます。

その理由の一つに、「知らないことが多い」のがあるのでは無いかと。ちば食べる通信の創刊をするために、色々と調べてみると、本当に知らないことばかりでした。(もちろん、地元愛が強い方もいますし、知っている方もたくさんいると思います)

知らないことを知ることで、千葉をもっと好きになる。

そのきっかけに「食べる通信」がなれば何よりですし、本当に頑張っている生産者さんのことを知り、食材に対して考えるきっかけにしてもらえると、豊かな食生活が送れるのではないかと考えています。

また、食を通して、その地域に行ってみよう、その食材を食べれる飲食店に行ってみよう、と地域に還元できるきっかけづくりができればと思います。

千葉県出身の方、住んでいる方はもちろん、千葉に食べる通信をきっかけに興味を持ってもらい「千葉を好きになってもらう」それを実現するべく、これから創刊に向けて頑張って行きます。

佐藤謙太(ちば食べる通信オーナー)

佐藤謙太(ちば食べる通信オーナー)
両親の実家がある岩手県でトンネルが開通し、街の流れが変わったことに感動して、街づくりに興味を持った高校時代。大学卒業後、ゼネコンで街づくりをしながら読んだ「ジャパニーズドリーム」に感化され、起業に興味を。食を通じて、地元千葉、岩手への恩返しを開始。6歳の男の子と奥さんの3人家族。

ちば食べる通信のお申込月額3,300円(税込・送料込み)